中国国際輸入博覧会を終えて2週間。
「中国国際輸入博覧会はどうでしたか?」と聞かれることも多く、興味を持たれている方が多いと実感しています。
前回は中国国際輸入博覧会の全体像。そして、開催意義や規模感をお伝えする内容でした。今回の記事では、中国国際輸入博覧会の「展示ブースの様子」をお伝えしていきます。
「実際どんな雰囲気なんだろう?」
「自分たちの会社はチャレンジできるだろうか?」
と、感じる方に向けて届けていきたいと思います。
ちなみに、前回の記事はこちら!
中国国際輸入博覧会2019 海外出展レポート
今回の記事を書くにあたり、58.5km歩いていることが判明いたしました(笑)
58.5km(徒歩)それだけ広い会場で開催されていることだけお察しください。
それでは、楽しみながら読んでいただけるように、写真多めでお届けいたします!!
JETROブース(食品・農産物ブース)
全国から申し込みがあり、応募によって選ばれた企業が集合していました。今回のJETROのブースの壁装飾(ウォール)には桜があしらわれており、「Team Japan」としての存在を見せているように感じました。
弊社のブースは「美容ドリンク」をご提案。
女性のお客様に多く立ち止まっていただきました。
みんなの知っている「くまモン」は中国でも大活躍♪
焼酎も人気だと教えていただきました。
昔懐かしの「ルマンド」家に帰ると
机の上にあったような懐かしい味
お菓子系も多く置かれているのが印象的でした。
福岡には馴染みのある、大分県の日田天領水もありました!
中国と日本の水質は違うので、飲み水だけでなく、
美容室などにも販路があれば…と思いました。
龍馬ビールを提供している企業さんは、
ブースに「ヴィーガン」「ハラル認定証書」があり
お客様にとても分かりやすい提案をされていました。
JETRO(医療機器・医薬保健ブース)
食品ブースとは別館に医療機器・医薬保健ブースがあり、日本メンバーが活躍されていたのでそちらのご報告…
中国人のバイヤーさんとの連絡は「we chat」になります。準備を忘れないように。
医療分野だけでなく、美容分野も得意な出店者様も
話題の「ルームシャンパー」の体験ブースは中国でも人気でした!
見てわかる、感じるは言語の壁を超えます。
5万食超え!「匠の饗宴」は大人気!
今回、ご縁があり「匠の饗宴」のブースにお邪魔しました。
どのブースよりも人が集まっており、売れる仕掛け、人が集まる仕組みをしっかり作り込んでいるブースでした。
(きっと濃厚なレポートがこの後上がる予定です)
試食を待つ行列がブースを取り囲んでいました。
ブースオーナー(左から2番目)プロジェクトメンバーと弊社代表(一番右)
驚くべきことは、このブースの仕掛け人は1人の女性だということです。熱意、そして、販路を持ち、人の心を揺りうごかすだけのパッションが溢れていました。
実際に配布された試食は軽く5万食を超えているとのこと!
多くの展示ブースがある中で、人の目を惹きつけ、足を止め、認知してもらい、体験してもらい、その後、関係性を築けるかどうかは大きなポイントになります。
中国人の特性を知ること、市場を知るためにも、この中国国際輸入博覧会に参加することはおすすめです。
ブース出展の際の準備
①中国語での案内だけでなく、英語での案内資料は持っておく方がベター
(メインは中国市場ですが、他国のお客様も出展でいらっしゃっているのでチャンスがあると感じました!)
②中国人の心を掴む「体験」「無料」「試食」
(企業の広告費も関係してくるので、絶対ではないですが、わからないものには手は出せないので、手にとってもらえるきっかけを作ることを忘れずに!)
③wechat(ウィーチャット)で繋がろう!
(名刺交換代わりで、すぐに交換することが多いです。QRコードを準備しておきましょう!そして、すぐに名前は顔を一致しておくのをおすすめします。)
柑気楼様のブース
企業単独で出展されている企業様も!!
柑気楼(かんきろう)は国内ECでも大きな活躍をされています。
今回の展示会に出展して、大きな手応えを感じているとのことでした。
弊社代表の古閑との2ショット。
エネルギー溢れるお二人の会話はとてもグローバルでしたよ♪
その他の企業ブース
人が集まっていたのはホンダブース!
説明をしながらブースを歩き回るイントロダクションでした。
その横で「トヨタ」さんは、エコをイメージしたブース。
中国へ次世代エネルギーを啓蒙しています。
足元に絨毯が引いてあり、人に優しい演出。
ぬくもりがあり、やわらかく包んでいるイメージでした。
ボーイング社のブースは
飛行機好きにはたまらないブースになっていました!
ボーイング社のブースでも、飛行シュミレーションが大人気でした!
(特に男性が順番に並んでいました)
富士フィルムさんは、写真撮影のブースがあり、
その場で公式アプリに登録させて、
撮影に案内するという導線が仕上がっていました。
軍事的な船艇のブースもありました。
どうやって運んで、どうやって設置したのか…
このブースはインパクトもありました。
その他の会場の様子
会場には展示ブースだけでなく、豊富なレストランが存在していました。
各国からの来場者が困らないようにされている工夫。受け入れ体制ができていて素晴らしかったです。
特に気になったのが「ハラル対応」のレストラン!
ムスリムの方に対応したレストランは連日満席でした。
日本でも有明のビックサイトで展示会がよく開催されますが、ちょっと離れたところにハラル対応のレストランがあったそうです。2015年のオープンと書いてありましたが…情報がつかめず。とても大切なことなので、ぜひ会場近くに…と改めて感じました。
▼ハラール 認証に関する記事はこちら
https://uts-jp.com/archives/5355
アリババが生んだ、日本にはない新しいスーパーの形
盒马(フーマー)も展示会場の中に!!
中国は想像している以上にお花が多いんですよね…
朝早い時間だと、会場のお花にお水やりをしているおじさまが!
花壇に小さいホースが組み込まれているみたいで…便利そうでした!
(ここでも合理性が求められているのか!?と感じた瞬間)
安定のスタバもありました!
フードは色々と異なりますが、スタバがあるのは安心ですね。
会場はとても綺麗でした。
そして、大きいと言いつつも最低限の導線は考えられていて…
5日でまさか50kmも歩くとは想像していませんでしたが…
多くの人を受け入れる力を持った会場でした。
中国国際輸入博覧会に参加して
今回、中国国際輸入博覧会に参加して改めて感じたことは、前回の記事にも記載しましたが、この規模感の大きさと人の持つエネルギーの強さでした。
事前登録者50万人。蓋をあけてみれば80万人近くが参加している可能性もある博覧会。多くの人がブースの前を歩いて行く中で、足を止めてもらうためにはブースでの努力が必要になります。
準備すべきものを準備し、適切なタイミングで渡すことが一番喜ばれるので。たった一社でも、あなたの商品を求めている人に、手にとってもらえる努力を積み重ねていくことが展示会のカギとなります。
来年、出展をお考えのみなさまの新しい1歩を応援していきます!